地球に生命が誕生してから、各生命体は個を守り、そしてこの遺伝子を次世代に引き継ぐ努力をして、現代の生命体に引き継がれました。
これは、リチャード・ドーキンスがその著書「利己的な遺伝子」で記しているように、生命体が持つ本能なのです。
結婚とは、夫婦がともに協力し、扶養義務を負いながら家庭を守っていくための、そして、社会秩序を乱さないための法的しきたりです。
結婚は、生命体を後世に引き継ぐための前提であり、手続き的なものなので、決して必須のものではありません。
ですが、子供は要らないという論理と結婚はしないという論理は全く違います。

生命体は、食物連鎖、弱肉強食によってバランスがとられています。
神が人間を誕生させたとき、神は人間を食物連鎖の中間層に置くことを想定していたのではないでしょうか？
　しかし、人間は神の想像を遥かに超えて目を見張る進化を遂げました。
　言語を操り、知恵を使い、様々な道具を発明し、ついには原爆という化学兵器さえも作ってしまったのです。
　その結果、人間はあらゆる生命体の頂点に君臨するに至ったのです。
　特に、近代は、森林を切り開き、道路を作り、建造物を作り、自然界のバランスをことごとく崩していきました。神が与えた生命体のバランスを人間がことごとく破壊しているのです。
　本来、生命体は、自己の遺伝子を残すという本能を持っているのです。
　しかし、この本能を抑える「自我」が進化し、子供はいらないという思考が作られてしまったのではないでしょうか。
　ポール・D・マクリーンによれば、「自我」は人間だけが有する第3番目の脳「大脳皮質」が作る人間特有の思考です。
　「大脳皮質」は、生命体が持つ欲望などの本能を抑え込む脳ですが、私は大脳皮質が行き過ぎた進化を遂げているのではと危惧しています。
　なぜなら、「子供は要らない」この様な考えが個人の自由な意見として正当化され、このような意見を保護し、同調したら、人間は滅んでしまうからです。
　種の進化は突然変異。
　これは、ダーウィンの進化論ですが、年齢的にも肉体的にも思考的にも問題がなく、子供は作れるのに、「子供は要らない。」このような意見を言う人は、進化ではなく突然変異なのかもしれません。
　だとしたら、なおさら危険です。
　ダーウィンの考えから言えば、突然変異したものが、従前の種を淘汰するからです。

　しかし、冷静になって考えてみれば、このような動きは神からの天罰なのかもしれません。
神は人間を絶滅させようとしているのかもしれないと、近頃つくづく思うのです。
　人間が勝手に自然を破壊し、生命体のバランスを崩し、固有の生命体を絶滅に追いやる。
　近頃では、人間が作り出した乗り物で、生息域にない生物を移動させ、固有種を絶滅に追いやる。
　神はもう見過ごせないと思っているのではないでしょうか？
　近年の異常気象、宗教による対立、子供はいらないという思想の誕生。
　決定的なのが、男性にはDNAに損傷があることがわかっているということです。このままでは、男性が生まれなくなることが指摘されているのです。
　神は、人間が自己破滅するように進化に限界を作らず、又は特定の人間の思考に突然変異を与え、また、物理的にも絶滅に追いやろうとして男性のDNAに損傷を与えた。
　そのように感じてならないです。

　こんな時代に子供を産んで、子供がかわいそう。そう思う方がいることは頷けます。
　しかし、だからと言って、皆がSNSで仕方ないよね、なんて発信する風潮が当たり前になってしまったら、今の子供の世代が最も害を被るのです。
　社会保障制度は崩壊してしまうでしょう。そうなるとどうなると思いますか？
　貧富の2極化が顕著になり、貧しい側の人間は切り捨てられるのですから、暴動が起きるでしょう。
　生活保護があるじゃないか。そう思ったあなた。とんでもない誤解です。
　人口が減り、内需が減れば、納税額も減少していくのです。
　これに加えて、現在、国や地方自治体が乱発している国債や地方債、いわゆる借金は人口減少する次世代へ回されるのですよ。
　多くの国民が作った借金を少ない国民で返済していかなければならないのです。財源は減少していくのに、借金は減少しないのです。
　生活保護費さえ組めなくなるのは明らかなのです。
　暴動が起きれば、同じ人間同士が命をかけて争うのです。
　そして、共産主義こそがベスト。
　そんな考えを唱える人が現れ、やがてその考えに同調していく人が増えていく。
　遂に自由経済主義や民主主義は破綻。やがて、人権は尊重されない時代へ先祖返り。
　そんな未来が見えているのです。
　子供を産みたくても産めない方もいるのです。
　そのような方の気持ちにも配慮して、子供は要らないなどという発言は是非控えて欲しいなと思います。
　人類の継承にブレーキをかける発言、同調を誘うような発言は止めて欲しいのです。
　いくら発言の自由が憲法で保障されているとはいえです。
　結論を言えば、結婚する義務はありません。
　しかし、そのような考え方が子供も要らないという発言にまで発展してしまっている現状に強い危機感を覚えるのです。
　ですから、結婚に憧れてください。
　子供を可愛いと思ってください。
　可愛い子供のために人類を守ろうとしてください。