元々日本人は結婚に対して受け身なのです。
だからこそ、1960年代まではお見合い結婚が70%と圧倒していたのです。
ところが、町のお節介おばさんが減少し、お見合い結婚が衰退・恋愛結婚が台頭を始めると、婚姻数は減少を始め、一方離婚する夫婦も急増し、少子化・晩婚化を加速させたと考えられるのです。
お見合い結婚は、恋愛結婚に比べ離婚する確率は格段に低いとされています。
このことは「お見合い結婚と恋愛結婚 離婚率が高いのはどっち?」でご紹介しています。
少子化を加速させた原因は勿論、恋愛結婚の台頭だけではありません。
女性の社会進出に伴い、1990年代以降女性の大学進学率がそれ以前の10%台から急伸し、現在では50%を超えている事など、女性の結婚準備開始時期が遅れていることや、社会人として自立するために結婚は後回しになっていること、更に職場結婚の衰退が大きく影響しているとも考えられます。
この他、終身雇用制度の崩壊と非正規雇用社員の導入が賃金格差を生み、経済的な不安を増大させていること。
また、社会保障制度の度重なる変更(払い込み満了年齢の引き上げ、支給開始年齢の先送り、支給額の減額など)が若者に対する将来不安をあおり、同時に退職金廃止の流れが強まり、生涯現役を求める社会構造の変化が若者の結婚意欲を削いでいるとも考えられます。
さらに、政府の公表している初婚平均年齢は、初婚年齢の最頻値とは大きくかけ離れており、これが独身者に「ばだ遅くない」といった誤解を与えていることも考えられます。このことについては、「なぜ、結婚・婚活は1歳でも若い方が良いのか?」の記事を参照してください。
このため、結婚の必要に気付いた時には理想の異性は既に婚活市場からは退場しているのです。
今の婚活者が結婚相手を選ぶ基準は、類似性が挙げられます。
結婚相談所の会員も一般の婚活パーティーに参加してくる婚活者も異口同音に結婚相手に求めるものに「同じ価値観」や「同じ趣味」を挙げる方が圧倒しています。
ですが、実はこれこそが大きな間違いだと思うのです。
結婚相手に必要なのは心理学上の「相補性の法則」なのです。
相補性の法則とは、自分にない長所を持っている異性又は全く違う性格の異性に魅力を感じることです。
ところが、お見合いにしろ、婚活パーティーにしろ、短時間でお相手の相補性を見抜くことは困難なため、手っ取り早く、意気投合しやすい「類似性」でお相手選びをしているので結婚に至らないと考えるのです。
なぜなら、類似性では結婚に進む前に、お相手の魅力を感じれずに破局になるか、例え結婚が出来ても結局、一緒にいる必要性(魅力)を感じない無益有害なパートナーなので、とっても多くの夫婦が離婚に至っているのだと考えられるのです。
では、相補性を有する異性を選ぶためにはどうしたら良いのでしょうか?
これについては、アメーバブログ「少子化対策の鍵はお見合い結婚への回帰だった」をご覧ください。
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